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高森明勅
2013.1.16 17:30

雪かき論、オマケ

大学の授業で雪かきの話をしたところ、
3年のチャーミングな女子学生がこんな報告をしてくれた。

「私のところでは、雪の翌朝、
近所のおじさんやおばさん達が総出で、
ワイワイ言いながら雪かきしてましたよ」と。

共同体の「強度」を窺わせる光景だろう。

やっぱり、雪が降ると「共同体」が見える(!)。

さらに、ワイワイ言いながら雪かきをしている、
彼女の「近所のおじさんやおばさん達」は、
少なくともその場面では、孤立した無責任な大衆ではなく、
紛れもなく共同体を支える庶民として振る舞っている、

と言うべきだろう。



高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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